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真里谷 いっせんぼく コスモスロード(千葉県木更津市)

by あずまの国の広報
街っていうのは、今発展していても歴史的スポットがあまりない街もあれば、今は少々寂しい状況ではありますが、過去にそこが地域の中心だった場所ゆえに、たくさんの歴史スポットが散在している街もあります。
千葉県木更津市真里谷(まりやつ)は後者にあてはまり、過去には上総国の中心地であり、万葉集にも歌われ、戦国城址×3&古墳群を擁する一大?歴史スポット集積地なのです。
化石が好きな方にもおすすめ。
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スタート地点は公共交通機関なら、久留里線馬来田駅。非常にレトロな外観。
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そこから、武田川コスモスロードに歩を進めます。
取材は11月4日。もうコスモスの時期も終わりでちょっと寂しげ。秋の深まりを感じ始めます。
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途中現れたのが武田堰。この地をかつて治めた房総武田氏=真里谷氏が造ったと言われる堰。
武田氏というと甲州が有名ですが、房総武田氏も同じ血縁です。戦国期の豊臣秀吉の関東平定の際に、戦ったと言う明白な記録も無いまま忽然と歴史の舞台から真里谷氏は消えてしまいます。
俗説の一つには、信州松代に逃れたという説もあるようですね。
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真里谷氏は消えてしまいましたが、堰は400年経っても改修されながら同じ場所で、田圃を潤し続けています。
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この先にある「いっせんぼく」に向かいましょう。心地よい道が窪に向かって進んで行きます。
ちょっと横を見ると…
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要害城のある山が見えてます。
真里谷氏関係とも言われ、この地域には他には無い非常に個性的な構造をしているのにもかかわらず、全く歴史文献上に由来を見出すことが出来ない、謎の城跡です。
以前、ここを個人的に攻めた際には、急斜面と竹薮に苦しめられました。
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窪地に入っていくと、千葉なのにこんな尾瀬ちっくな光景が…ってちがいますか?
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足元には釣船草。良くみてください。花が茎と不思議なところで繋がっていますよね。そして花の根元側がくるくるっと巻いている不思議な草なのです。
​コスモスと同じ秋に花が見られます。
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いっせんぼく に到着。
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水がぼくぼく湧き上がってます。あっちこっちでこんな感じで湧き上がっていたので、いっせんぼく というようになったとか。
いっせんぼくから左手に、廃道状の道を進みます。すると…
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化石の路頭があります。
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もはや、ありがたくないほど大量に化石。
2枚貝が多いですが、巻貝もあります。帆立貝もたまにありますよ!
帆立貝は「トウキョウホタテ」という品種で、すでに絶滅していて現在では見ることが出来ないそうです。
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化石に見入っていると、短い秋の陽はすでに暮れなずんでいました。
個人的に小櫃川流域の夕景は独特のよさがあると思っています。
ではそろそろ戻りましょう。
交通:一般道 国道16号 姉崎より県道24号に入り、そのまま国道410号バイパスに入らずに旧道を進み真里谷。
館山自動車道 姉崎袖ヶ浦ICより 県道24号以下同じ
公共交通機関:内房線木更津乗換え、久留里線「馬来田」
近隣の有名観光地:東京ドイツ村・久留里城・養老渓谷・亀山周辺の各温泉
近隣の歴史スポット:真里谷城跡・天神台城跡・真里谷古墳群
近隣の美味しいもの:馬来田駅前の農産直売所・袖ヶ浦茶・久留里周辺の酒造
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