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東小岩・影向の松と菊花展
(東京都江戸川区)
by あずまの国の広報
東京都江戸川区東小岩にある善養寺は、大永7(1527)年創建といわれる寺院で、小岩不動尊とも言われます。
毎年秋になると、恒例の菊花展が行われます。
不動門を入るとすぐに、右手に石碑が並んでいるのが見受けられます。
右手が、「天明3年浅間山噴火横死者供養碑」
1783年7月に起こった浅間山大爆発では、人馬の遺体がたくさん江戸川を下ってこの地に流れ着いたと伝えられています。その遺体を当時下小岩村であった当地の人々が葬り、十三回忌である寛政7(1795)年に建立したのがこの碑です。
同様の碑は、葛飾区柴又にも見受けられます。
左手は、「和傘の碑」
かつてこの地が和傘の産地であった際に、和傘業界の発展に貢献した川野竹松氏の功績をたたえたものです。昭和5(1930)年建立。
更に進むと開催中の菊花展会場。
奥に、地面をはうような独特の形状の松が見えますので行ってみましょう。
影向の松です。2011年・国指定天然記念物
樹齢600年以上。つまり寺の創建以前から松はこの地にあったという事になりますね。繁茂面積は日本一。
1980年ごろ、香川県の同様の枝振りの松の巨木、「岡野マツ」とどちらが日本一かを競い、立行司の木村庄之助が「どちらも日本一につき双方引き分け」と裁いたと言うエピソードがあります。大きさ的には岡野マツが一歩秀でていたが、美しさでは影向のマツの勝ち、ということだったようです。
余談ですが、岡野マツは1993年5月、枯死しています。
影向のマツも近年樹勢の衰えなどがありましたが、土壌の入れ替えなどの施工で現在は息を吹き返しています。
一旦南側に抜けるとそこにも山門が…うーんこちらが本来の山門だったようですね…
なかなか味がある風景ですが、両側が普通に月ぎめ駐車場になっているのがなんとも… …
再び境内に戻って、影向の松
菊花展を引き続き見学。
菊花展は毎年秋、10月~11月ごろに開催されています。その年度の開催期間につきましては、江戸川区ホームページ等で確認ください。
交通:総武線小岩駅徒歩20分程度、江戸川病院を目印に。
マイカー:駐車場少ない台数ですがあります。もしくは小岩菖蒲園駐車場より徒歩。
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