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行徳海苔

(千葉県市川市行徳・妙典地区)

by あずまの国の広報
京葉線「舞浜」にある、いわずと知れたランドマークから、数キロしか離れていない海水面で、まさか海苔が生産されているなんて、知っています?
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行徳産 焼き海苔
そもそも、江戸前の海苔というのは、誰もがもう幾十年も前に絶滅したと信じきっていて、東京は日本橋の老舗海苔店等を見ても、そこも珍重されているのは有明海産。
確かに、東京の海苔の有名産地であった大田区の大森海岸では、高度成長期にはすでに海苔の生産は無くなっています。
でも、実際には、東京湾での海苔の生産は今も続いています。
割合良く見るのは木更津市の金田産、そして富津産。
でも、これらも、よく見るのは千葉県内、そして東京でも江戸川区の海苔店止まりであって(実際このエリアは海苔店の店頭に「ちばのり」ののぼりを良く見かける)、前述のようにそれより一歩都心側に入ればもう、遠くの産地のものが珍重されています。
そして千葉県内でも船橋産、行徳産は特に少ない。
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行徳産 焼いてない海苔
有明海産と比べてみますと、はっきりいってパッと見では有明海産のほうが美味しいと思いやすい。
いわゆるコンビニおにぎりの感覚です。パリッとしている香りがまず来る。
千葉の海苔はあの異様にパリパリした感じや、鼻にすぐ来るような香りはない。
ただ、じっくり噛んで味わってください。こんなに海苔って味があって美味しいものだったのかと思えます!いわゆる玄人好みの味。
行徳海苔に関して、他の方のブログなど拝見していると、行徳の海苔屋さんで買った=行徳海苔ゲット と思っている方が多いようですが、海苔は他の海産物と同じで流通します。
行徳の海苔屋さんで買っても、千葉海苔である可能性は高いですが、おそらくは木更津か富津でしょう。行徳産は非常に流通量が少ないのです。
行徳の海苔屋さんでも、はっきり行徳産を指定して、多数ある価格帯の一つでも行徳産です…となればラッキーで、行徳産はまったく在庫してないことも多いです。
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行徳海苔の基地になる漁港。向こうに見えるのは新浦安から続く海側の市街地です。
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行徳海苔が栽培される、東京湾の水面
確実なのは、直売してくれる生産者から直接買うことに尽きます。ただ生産者は近年著しく減少しました。
それでも、インターネットで根気よく探しても見付かりますし、当サイト広報にお問い合わせいただいても買える場所をお教えできます。採れる時期のみの販売なので大体12~翌4月ごろまでです。
一度は行徳海苔を味わってみませんか?
海苔作りに関する資料・展示は、隣の浦安市の浦安市郷土博物館、もしくは東京都大田区の大森海苔のふるさと館が充実しています。
海苔作りに使われた「べか船」という船や道具類の展示もあり、シーズンによって当時行われた作業の実体験も可能です。
​イベント予定については、上記各館のホームページを参照ください。
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